緊急事態宣言中の塾長あれこれ奮闘記

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5月末から通常指導を再開しました。

全くブログを更新せずに6月です。

まずは最近の現状についてご報告を。(この記事は2020年に作成したものを再掲しています。)


5月からは教室での指導を再開しました。

6月に入り、数名を除いて、ほとんどの生徒について教室で指導を受けています。


席の間隔を広げ、換気や消毒、検温などの感染症対策をしながらの指導です。


現在は、京都市は感染状況が落ちついていますが、


再流行に備えていこうと考えています。

新型コロナウイルス感染症への対応:これまで

ちょっと振り返って。


3月。京都市内の学校が休校になるのに合わせて、

当塾は1週間休講しました。


いまになって振り返ればこそ

生徒に申し訳なかったと思う部分があります。


しかし当時は正確な情報をだれももっていない状況ですから、


国の方針に沿う形で休講する育星舎の方針は正しいものだった、と個人的にも思います。

休講のあとは、換気や消毒などの感染症対策を行いながら通常指導を続け、緊急事態宣言発令中はオンラインでの指導を行いました。

教室での指導を続けるかオンライン指導に移行するか

京都府が特定警戒都道府県に指定される前の数日は

ほぼ徹夜が続いていました。

「教室の規模としては通常通り開講を続けても構わない(と見込まれました)。


しかし開講を続け、保護者様は安心して子どもを通わせることができるのだろうか。


オンラインへの移行は可能かもしれないが実践レベルでのノウハウがない。


本当に生徒のためになる指導は続けるにはどうするのがよいのか。」

教室での指導を続けながら、葛藤していました。

オンライン指導ができる体制にしよう。

zoomなどのアプリを使ったオンライン指導についての検討自体は、

3月に入るころから進めていました。


特に関東で緊急事態宣言が発令されたのちに、

オンライン指導を導入した他塾の事例が

ウェブ上にでるようになっていました。

ですからありがたいことに情報は十分に入ってきていました。

オンラインの指導は出町アカデミーでも可能なはずだ。

また育星舎の大学受験部門Vキャンパスでは、

コロナは関係なく、依然からskypeを使っての遠隔指導の経験がありました。


私自身がslypeを使って指導した経験はありませんでしたが、


同僚の講師の指導風景を見ていましたから、


オンラインで行う指導のイメージは具体的に持っていました。


しかしVキャンパスは個人指導がメインなのです。


1対4での指導とは勝手が全く違います。


生徒にどう接するか、講師の心構えとして同じ部分はりますが、

指示の出し方や時間の使い方など講師の動きは全く違います。

不十分な準備。どんどん進めるしかない!

オンラインでどう指導を進めるかの手順を整理しなければいけない。


保護者様や生徒にオンライン指導を始める連絡をしなければいけない。


また、本当に上手く指導が開始できるのか技術面や環境面の確認をしなければいけない。


しかしそうした準備は決して順調には進んでいませんでした。

実際にやったことあれこれ。機器の確認。指導が円滑に行えるか確認などなど。

まず、そもそもzoomを使ってのやり取りができるのか。


教室のパソコンやタブレットを使っての実験を行いました。


長時間の機器の使用、また複数のソフトやアプリの使用に対して、

通信環境やパソコンの処理能力が十分なのかを確かめなくてはいけませんでした。


古いパソコンは映像が遅れることがあったので

指導には使えないとわかりました。


これは生徒に複数の画面を見せることを難しくしたので

今後解消したいところです。


実際には画面を細めに切り替えることで対応しました。


結果的には、生徒が見る画面を限定できたので、

生徒にとってはわかりやすかったかもしれないと思います。

(画面は多くなくてもよかったかなと思っていますが、選択肢を増やす意味で、またより細かな指導を目指すなら、やはり環境整備は必要だなあと思っています。)

また、指導に必要なレベルでのやりとりが可能か、どういったツールを使えば解説がうまくできるのか確認をしました。

準備はした。オンラインでの指導を開始できるぞ。だけど問題発生。試行錯誤を続ける。

あれこれ画面をいじり、指導の流れを確かめ、指導が形になると思えたのは、オンライン指導への移行を決めるぎりぎりでした。


保護者様に実際にご連絡をする段階では、十分な指導ができると考えていました。


教室での指導と異なる点、正直に言えば劣る点もあると認識はもちつつも、

学習機会を設け、やり取りのなかで生徒の疑問点を解消し、

生徒が勉強に向き合うことを支える体制を作ったつもりでした。


しかし実際にやってみると、予想できた問題はもちろんですし、

予想外の問題も出てきました。


対応できた問題もありますし、

そうでない、通信環境に起因するような対応の難しい問題もありました。


さらなる情報収集行い、保護者様からのご意見も取り入れながら、

より良い指導にするための試行錯誤と調整が続きました。

教室での指導はもちろんできる。オンラインでも指導ができる。

今回のことで、オンライン指導ができる体制がある程度整ったことは、塾にとってはよかったことだと思います。


教室での指導だからこその強みをあらためて意識することができましたし、


オンラインだからできる生徒とのやり取りについて

その可能性を考えることもできました。

塾として、これまでの指導の良さを残しながら、

あたらしいサービスを考え、試し、磨くよい挑戦になりました。

生徒たちはよく頑張ってついてきてくれている。保護者様はお子様をしっかりと支えてくれている。本当にありがたいこと。

とはいえこれまでとは全く違う指導形態を採用したわけですから、

保護者様はご不満を覚えることもあったでしょうし、

生徒本人たちにも迷惑をかけたと思っています。


(これからもそうかもしれませんよね。精進します。すいません!!)


私としては、指導を続けることができるように、

生徒の学習が止まらないように、

(また生徒と家庭の外とのつながりが消えないように、)

できることをやらせていただいたと思っています。


ただ、それができたのは保護者様と生徒の協力があったからだ、

ということは間違いのないことです。


ありがとうございました。

まだ続くコロナ禍。やっぱり、みんな大変なとき。

振り返るに、やっぱり大変だったな、

というところに感想は落ち着きます。


きっと各ご家庭で、

いろいろな職業や立場の人たちが

世界中でそう思うのでしょう。

これからを考えるに、まだまだ、本当に大変そうだなと。


コロナ再流行への対応はもちろん大変です。最優先事項です。

定期試験や入試はどう変わるか。塾として気を引き締めて指導にあたろう。

塾の立場で考える学習環境・受験情勢に限ってお話をしても

判断の難しい不安な状況はまだ続くでしょう。


6月および7月の定期試験対策は例年とは様子が変わると思われますし、

日程を含めてどうなるかわからない受験対策についても

十二分に、柔軟に、先を読んで対応したいと思います。

塾として支えなければならないはずの保護者様と生徒に

実は支えられていることをあらためて実感するこの3か月でした。


来週から新学年の学習が本格的に始まります。


概ね通常通り授業が始まっている学校も中にはあります。


気を引き締め、感謝の中で日々の指導に当たらなければな、と思います。

 (文責:古川:2020年6月7日)